早産キッズの脳の育て方  

発達ゆっくりな早産キッズ専用 ! お母さんとの会話で脳の発達を加速させ 自分をコントロールできる子に大変身! 発達科学コミュニケーション トレーナーの大島咲乃(おおしま さくの)です。

早産児にありがちな『発達検査に出ない困りごと』をカバーする!お母さんが整える“本当のサポート体制”

こんにちは!
2か月早産で生まれた長男(8)と繊細な次男(5)を育てている
発達科学コミュニケーション・トレーナーの大島です!

 

今日は「発達検査で見えない困りごと」についてお伝えします。

 

■この記事でわかること■

  • 発達検査では測れない、早産児ならではの困りごと

  • なぜ不器用さが出やすいのか、その理由

  • 支援の場がバラバラになりやすい実情と、親ができること

 

発達検査はしたものの・・・

「発達検査を受けたけど、これで全部がわかるのかな?」
「数値は平均でも、日常生活では困りごとがある…」

 

そんなモヤモヤを感じること、ありませんか?

 

検査では見えにくい“困りごと”

発達検査の数値は平均でも、日常では「不器用さ」や「ことばのつまずき」で困ることがあります。

〇不器用さ(早産児あるある)

早産児は、予定より早く外に出たことで、お腹の中で育つはずだった「感覚と運動のつながり」を育む時間が足りていません。

 

お腹の中は浮力があり、自由に体を動かせます。


でも、外の世界は重力があり、思うように体を動かせない環境。

 

そのため、体をなめらかに動かす経験が少ないままスタートすることになります。

 

その結果、

  • 粗大運動(走る・跳ぶ・バランスをとる)がぎこちない

  • 微細運動(つまむ・ボタンをかける・字を書く)も苦手

といった「不器用さ」につながりやすいのです。

 

〇言葉のつまずき(吃音など)

長男には「ことばが詰まる」「返答に時間がかかる」という困り事がありました。

これも周囲からは、理解できていないと思われがちな特徴です。

 

しかし検査結果を見れば「理解力は平均的」だと分かるので、先生には、「考えをまとめるのに時間がかかるようようなので、急かさず、最後まで聞いてあげてほしいです」とお願いしました。

 

しばらく経ってから、長男のこの特徴は、吃音(どもり。スムーズに言葉が出てこない症状)だと分かったのですが、こういった事は検査結果には出てこないです。

※吃音は早産あるあるではないです※

支援はバラバラになりがち…

実際の支援現場では、施設ごとに得意分野やオリジナルのやり方があったりします。

 

例えば、

  • 運動系のことは施設Aが得意

  • 集団でのやり取りは施設Bが得意

  • 学習系は施設Cが得意

といった感じ。

 

また、それぞれの情報も共有されるわけではありませんので、他の施設にも共有したい事(他えば、マンツーマンで指導してくれている施設の先生に、『〇人の集団だった時は、こんな感じでした。』とか)は、私が伝えていました。

つまり、お母さんが全体を見て調整しないと、一体的な支援のつながりがもてないのです。

親の役割も重要ですね!

 

最後に

 

発達検査は大事な手がかりになりますが、数値だけでは見えない困りごとがあるのも事実です。

 

検査自体に詳しくなる必要はないですが、

  • 検査で得られた強み・弱みを先生や支援先に伝えること

  • 家では自信を回復できる環境をつくること

大事なのは、この2つだと思います。

 

次回は、「家での環境づくり」について詳しくお話ししますね!